共依存 親子 介護

介護で生ずる親子間の共依存

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少子高齢化社会の日本では、親子間において子どもが親の介護をするという構図は当たり前のものとなりつつあります。
これには介護者の負担や費用の面など、ありとあらゆる問題が発生しますが、意外と見過ごされがちな問題として“共依存”があります。
これは特に一卵性親子などと称される程に仲の良い母娘の間に起こりやすい問題だと言われていますので、その場合を例に説明していきます。
母親が介護を必要とする状態となったとき、すぐに仕事を辞めて介護に没頭する娘というのは一見すれば理想的です。
しかし在宅介護という閉鎖された空間の中で、自分を頼ってくれるのが母親だけとなった娘は、そこにしか存在意義を見い出せなくなります。
つまり、母親に依存されることに依存してしまう状態に陥ります。
これが“共依存関係”です。
例えばヘルパーさんを頼んだり、デイサービスなどに預けることに罪悪感を感じてしまったり、母親が「デイサービス楽しい」などと発言するとイライラしてしまったりするのも共依存の一種である可能性があります。
更に介護に関して他者の口出しを拒絶し、母親の気持ちさえも見えなくなり、ひたすら介護することだけを目的として生きていくようになってしまったら危険信号です。
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ではこうした親子間の共依存関係から脱出するにはどうしたら良いのでしょうか。
前述した母娘の例の場合は娘が共依存に気づくことが克服のための第一歩です。
しかし共依存関係は自覚すること自体が難しいので、周りの方の忠告やアドバイスも必要となるかもしれません。
無意識の共依存関係に陥っている人間は最初のうちは他者のアドバイスに耳を貸すことはないかもしれませんが、何かふとした瞬間にそれに気づく可能性があります。
そして気づいたら精神科などの医療機関に相談したり、気軽に参加出来る自助グループに参加するなどの方法で少しずつ克服していきます。
基本的に一番効果があるのは相手から距離を置くことです。
親子だとなかなか難しいかもしれませんが、最初は辛くてもデイサービスやヘルパーさんなど利用出来るものは最大限に利用しましょう。
金銭面などの問題がクリア出来るのであれば専門の施設などに預けてみるのも一つの手段です。
残酷なように感じるかもしれませんが、親子として不健康な関係性のまま生活するよりは、きちんと距離を取ることでお互いにとって理想的な関係性へと導くことが出来るかもしれません。
まずはインターネットで医療機関や自助グループについて検索してみると道が開ける可能性があります。
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